婚約指輪の1カラットダイヤモンドのお問い合わせでビックリした事

婚約指輪の1カラットダイヤモンドのお問い合わせでビックリした事

3つの特徴

1カラットの指輪というのは高額だしそんなにバンバン売れる訳ではないんです。しかし、うちの店の雰囲気なのか何なのか分かんないですけど、凄いこだわり派な方からのお問い合わせで「そうきたか!!!」ってお話です。

いつもながら、こだわりを持っている方の特徴として次の3つが挙げられます。

  • お問い合わせは電話で
  • 実際に会う
  • 即決!

といった感じなのです。この方は電話では伝わらないと思っていて、まずは電話である程度の希望(これも結構ビックリな内容)を聞きました。

その時の内容は、前提として1カラットのダイヤモンドを作りたいので、デザインを伝えたいけど電話では伝わらないからお会いしたい。という事でした。

1カラットとしては特に問題はないんです。やっぱり一番はデザインなのです。この方はイラストレーターらしくデザイン画があるから見て欲しい。だから大阪の梅田まで来てくれないかって事なので、日程を決めてお会いする事に。

いざ、対面

で、梅田で会う日がやってきました。指定された場所はとても奥まった路地の「こんな所に店あんの?」って所で風俗街といった趣だったのです。生まれは西成区なので飛田新地などの風俗街には慣れていましたが、ただでさえ梅田は行かないので迷いながら不安になりながら向かいました。

やっと辿り着いてホッとしてお店のドアを開けるとその方がいらっしゃいました。

その方は電話では男性だったのですが女性だったのです!?ゲイというのかオカマというのか分かりませんが、つまりそういう事なんです。

そうきたか!!!

個人的にそういった知り合いもいますし小さい時は場所柄周りに多かったのです。理解は深くありませんが事実としてあるとの認識なので、一応微動だにしないという表情で挨拶をしました。

さぁ、仕事の話です

案内された席について、お話をさせて頂いたのですが電話の通り1カラットのダイヤモンドを使うという事。そしてデザインはオリジナルの完全オーダーメイドという事。

早速デザインを拝見させてもらいました。スケッチブックに大きくデザインが書いてありとても細かいデザインでした。イラストで十分食べていけるという事でお金は問題ない。だから、ダイヤモンドは超が付くほどの最高級な物を使いたい。デザインも当然ながら100%再現したいという事でした。

確かにデザインはとても難しく再現出来るかと聞かれれば、出来ますと言いますが制限があるとの話をしました。実際の大きさはスケッチブックに大きく書いた物ではなく、ダイヤモンドを入れても大人の親指くらいかその一回りくらいの大きさにしかならない事を伝え、お店の中にあったコピー機で実際の大きさに近くなるくらいまで縮小コピーをしてお見せしました。

どんな方でもそうなんですが、そこで本当の現実的なデザインを見て知る訳です。これが現実なのだと。

それで諦めるという事はなく、今度はこちらが話す番なのです。

「このデザインをこうすれば指輪になる時に成り立つデザインになり、実際の大きさはこれくらいなので留める宝石の大きさはこれくらいになり、こうなると地金が光っているのか宝石が光っているのか分からないし、どんなに品質が良くても小さくて宝石の色が分からない。その為にこの宝石はこちらの宝石に変更した方が良い。」

などこの他にも色々とアドバイスをする訳です。そうすると縮小コピーをした時のガッカリな表情から本業のイラストを書く時のようなイマジネーション溢れる表情に。そうなると話も弾み、お互いに新しいアイディアもどんどん出てきます。こうなると面白いですよね(^^)

そして、即決

ほとんどの打ち合わせを終え、後はこちらで立体的な3DCGを用いた決定デザインと見積もりを出します。と伝えます。

この時には、ほとんどの場合「是非お願いします!」と言われるのですが、こちらとしてはこの興奮状態で決めるのは危険なので、それは実際のデザイン画を見て見積もりを見てから決めて欲しいと伝えます。見積もりまでの数日間まで心変わりせず同じ気持ちであれば本当に作る価値があると思うのです。

今回の場合は、枠作りの価格よりダイヤモンドの占める割合が多かったので、立体的なデザインを見てもすぐに話が成立しました。見積価格もちょっとしたサラリーマンの年収ほどだったのですが、快く受け入れて頂きました。羨ましいと思うでしょ?でも実際はプレッシャーに押しつぶされそうになります。

もし、上手くいかなかった場合に通常の路面店や百貨店だと下請けや職人さんのせいにされる事が多いんです。しかし、こちらはそういう訳ではなく色々な職人さんに頼んだり作ったりと実際に作っている所なので、そういう言い訳は絶対に出来ないんです。謝罪をしてもう一度時間を貰って作り直すしかありませんが、そうなると利益どころじゃなくなりますからね。

それにこういう商品は、いつまでも大事に使ってもらえるようにアフターサービスなどもするので、喜べる瞬間なんてそうはないんです。

だから、納品までドキドキしまくりで汗だくです。。。

2ヶ月後に納品

枠作りに相当時間がかかったので2ヶ月という期間だったのですが、途中にお会いしたり電話したりお客さんが不安にならないように努めましたし、他のお仕事も頂いたりと信頼関係も出来ました。持ち逃げされると思われたくないですし、本当のプロだと思ってもらいたいですからね(^^;)

ある程度途中経過をお見せしていたので、だいたいは分かっていたんですが実際に出来上がった商品を納品した時の喜び方は半端ではありませんでした。凄く喜んでもらって肩の荷が下りました。一気に気が楽になりました(^^)

そして、お相手なんですがお相手も同じ業界との事で、2人の写真が送られてきたのですが何とも微笑ましいものでした。

異性との場合でも同性の場合でも、とても美しい

こういったお客さんは数年に一回の事なのでそうそうないと思うんですが、作り手としても凄く楽しい時間でした。まだまだこれからもお付き合いが続きますが、そう思うと嬉しいですよね(^^)

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