誰のために仕事をしているのか。
仕事をしていて誰の為に仕事をするかって考える時があります。うちは客商売なのでお客さんの為に仕事をするのは当たり前といえば当たり前なんですが、意味があまり分かりませんでした。
通常の注文であれオーダーメイドであれ、対応に違いがある訳ではないし婚約指輪という基本的に一生に一度という商品を扱う以上、対応に違いがあるとお客さんは嫌がるだろうなぁと。
だから、相談されればお客さんの為にというより単純に正直な意見を口にしていたし、それが信頼に繋がる事がありました。
お金の為に対応するとろくでもない結果に。
だけど、稀に大きな金額の依頼であったり問い合わせであったりすると、こんな金額の商品が売れれば利益凄いなぁと純粋に考える事があるんです。でも、そういう時に限って商品の出来であったり納期であったり何かボタンの掛け違いが起こって四苦八苦する事になってます。。。
確かに大きな額の受注は大きな利益に繋がる事が多いので考える事はあるんですが、実は価格の上下に関わらず注文には物凄いプレッシャーがかかるんです。
「かなり綺麗だけど気に入ってくれるかな。」「大丈夫かな。」「何か言われないかな。」
って感じでお届けするまで不安でいっぱいなんです。結果的に99%は喜んで貰えるんですけど、お届けまで不安だらけなんです。
何も考えず商品作りに集中すると、結果的にお客さんの為に。
それ以来商品作りに集中するようにしました。要するに過程を気にするようにして、指輪の着け心地や磨きの精度などを気にして作ると結果的にお客さんが喜ぶんです。
だから、お客さんの事を考えるというより、最高の指輪を作る事が結果的にお客さんの為になっています。
ネットショップを運営するようになって10年以上経ちますけど、そう考えて運営するようになってからは、顧客満足度が上がっているような気がします。
良い商品を作るってのは大変ですけど、それが一番の近道なんですよねぇ(^^)
いつも読んでいる本にもこうありました。