ジュエリーの価格付けでビックリした事

ここ最近の婚約指輪の相場が落ちていると思ったけど、そうでもない。

意外な価格の付け方

業界が長いとある程度分かると思いますが、指輪だけじゃなく他の商品の価格の付け方は色々あります。

ボクがこの業界に入ってビックリした事は、価格ってもちろんある程度の法則はあるんですが。何かの法則に従って付けているのかと思いきや全然違ったという事でした。

初めの頃、商品は仕入先から枠と宝石が一緒になっている製品を仕入れていました。
その時に、見た目は全く違うのに仕入れ価格が同じという商品がありました。また、宝石の色目が少し違ったりカラット数が違ったりするけど価格が同じなど。

そういった場合、社長はこれは少し高くしよう!って感じで同じ率の利益より必ず高く価格を付けていたんです。
それが不思議で何かの基準があると思っていたんですよね。ある時、仕入れた商品に値段を付けていた時に、「それ、高く付けてる何かの理由があるんですか?」って聞いてみたんです。それに対する答えが、

「こっちの方が高く見えるだろ?」

ってそれだけ。「え?それだけですか?」って聞くと「そうだよ。それが余分の利益を生むんだよ。」って返事が来ました。
当時は「ふ〜ん・・・案外適当なんやな。」って感じだったんですが、何も考えず同じ利益率を付けた価格設定だけだと、何かあった時に全体の利益率が下がるんですよね。最低限の利益率が必要なのにそれが崩れてしまう。

余裕を生む為

だから、余分の利益を高く見える商品に付けておくという事だったと思います。
それに、商品を並べた時に高く見える商品だけが売れてしまうので、他のが売れないんです。そういった事で価格を高くしていたという事でした。

そして、上に書いたように初期は製品で仕入れていましたが、途中から石と枠を別々で仕入れるようになったんですがこの場合、トータルコストは下がるんです。でも、売値的には製品仕入れと同じ価格で売る訳です。

そうなると何もしないで利益率だけ上がるんです。もちろん、以前と同じく高く見える商品はもっと高く付ける。
高く付けると言っても卸業同士の売り買いなので、通常25%程度の利益率を30%にする程度です。1万円の商品だと高くて1万3千円くらいですから雀の涙くらいの差です。一桁違っても5千円くらい。宝石なのに5千円しか変わらない。

おまけに仮にそれが売れても「ちょっと安くしてよ。」なんて言われても全然安く出来ないか、5千円安くする程度です。小売価格だと物凄い価格付いてるのに安くしろって酷いよな。とか思いながら。

そうやって利益率を確保し、さらに上の利益を頂くという事を学んだという事です。
実際にボクが1人でやってからもそういった商品に関して少し利益率を上げたりして、全体としてバランスを取るようにしています。

まぁ、今は卸売をしていませんしネットショップで一般ユーザーに直接販売しているので、そこまでの価格を付けている訳ではないですが、卸売と違って売れる本数が違うので売れたと言っても大金持ちにはなれないのですよ(^^)

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